私立か国立か

投稿:2025年6月2日塾長のブログ

高1・高2生の中には、まだ志望校が決まっていない生徒もいると思います。
まずは私立にするか国公立にするかで悩んでいる生徒も多いようですが、一般的に私立と国公立では受験科目数が違うので、この選択は非常に重要になります。
私立と国立で分けるのも大雑把ですが一般的な違いをみてみましょう。

①学費
ほとんどの場合、私立の方が高額になります。国立は学部に関わらず4年間で約240万円、私立は大学によって異なりますが、文系学部で約400万円、理系学部ですと500万円を超える大学が多いようです。

②立地
国公立は郊外にある大学が多く、私立は都心部にキャンパスを持つ大学も多いです。多くの大学は学部によってキャンパスが異なりますが、国公立だと東京大学、東京科学大学、お茶の水女子大学などの一部の大学は都心部にありますが、一橋大学(国立)、学芸大学(小金井)、東京外語大(府中)、東京都立大学(八王子)、横浜国立大学(保土ヶ谷)など多くの大学は郊外にあります。
一方の私立は、慶応義塾大学(三田)、早稲田大学(高田馬場)、立教大学(池袋)、明治大学(御茶ノ水)、法政大学(市ヶ谷)、青山学院大学(渋谷)、学習院大学(目白)、明治学院大学(白金台)、國學院大学(渋谷)などと都心部にキャンパスを持つ大学も多いです。ちなみに、中央大学のメインキャンパスは多摩にありますが、法学部のキャンパスは2023年より茗荷谷になりました。

③設備
設備に関しては必ずしも私立が優れているわけではなく、大学によってまちまちです。

④就職
私はあまり気にしなくてもいいと思っていますが、一部の企業では学閥が存在していることがあり、卒業生の人数を考慮すると私立の方が有利であるという考え方もできます。一方、地方においては、地元国公立大の学生を積極的に採用する企業もあるようです。

⑤その他
スポーツなどのイベント重視なら私立大学に軍配が上がると思います。
野球、ラグビー、駅伝などの強豪のほとんどは私立大学です。自分の所属する大学のスポーツの応援を存分に楽しみたいならば私立の方がいいかもしれません。ただ、私立の有名大学にもスポーツがあまり盛んではない大学もありますし、国立でも筑波大学のように多くのオリンピック代表を輩出した大学もありますので注意が必要です。

以上が私立と国公立の一般的な違いです。

志望校を決める際、「本当に行きたい大学は国立だけれど、科目数が多くて大変そうだから科目数の少ない私立にする」という生徒を見かけるのですが、そのようなネガティブな理由で選択すると多くの場合、私立入試もうまくいかないものです。
なぜなら、一番行きたい大学を諦めることで、志望校に対する、また、勉強する上での熱量を下げてしまうことになるからです。
更にこの先、困難に直面するたびに、志望校を変えることにもなりかねません。

行ける大学ではなく、行きたい大学を目指しましょう!

そうでないと受験勉強のモチベーションを保つのはなかなか難しくなります。
受験科目数を減らしたいがために、国公立から早慶に志望校を変えた生徒は、最初から早稲田や慶應を目指して頑張っている生徒に、情熱の部分で劣ってしまうのです。
自分の本当に行きたい大学が、仮に来年から試験科目数を増やすことになっても、「これで諦めるライバルもいるだろうから都合がいい」と考えられるようになれるといいでしょう。

まだ志望校を決められない生徒は、今すぐに決めなくてもいいので早く決められるように常にアンテナを張っておきましょう。心の底から行きたいと思える大学が決まれば作戦も立てやすくなりますし、自ずとやる気もアップするはずです!

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