受験生のみなさん、共通テストの受験お疲れ様でした。
さて、今年の共通テストの問題はどのような感じだったのでしょうか。
今回はリーディングに関して私の感じたこと等をお伝えしますので、高1・高2生のみなさん、よかったら参考にしてください。
【形式と語彙数】
大問数は8で、マーク数も44とで去年と同じでした。総語彙数も約5,600語で去年とほぼ同数でした。
語彙数が多いと言われる共通テストの英語リーディングですが、今後、大幅な語彙数の増加はなく同程度で安定すると思われます。
【難易度】
去年と比較すると、かなり易化した印象です。上位層で共通テストへ向けての対策を行っていた生徒の多くは時間が余ったのではないでしょうか。予備校の生徒からも満点の報告を複数受けています。
【内容】
以下、気になった点や注意が必要な点等をお伝えします。
●毎年のことですが、全体を通じてパラフレーズに気付くことが必要で、比較的量も少なく読みやすい第1問から第3問でもパラフレーズに慣れていないと、たとえ正解にたどり着けても時間がかかってしまったと思います。
以下、今回のテストのパラフレーズをいくつか挙げてみます。
第1問
◆本文:necklaces might be dangerous / sunglasses might make it hard to see / We might fall off the stage
⇓
◇設問:worried about the safety of the dancers
◆本文:talk with our instructor
⇓
◇選択肢:consult with the instructor
第2問
◆本文:the results to be trusted
⇓
◇選択肢:the findings are reliable
◆本文:lively parties and loud voices might put your exam results in danger
⇓
◇選択肢:noise there might interfere with your studies
第3問
◆本文:my father had recommended it
⇓
◇選択肢:a family member suggested it
◆本文:let the insect fly out
⇓
◇選択肢:released
●第2問は単なる内容一致問題ではなく、factとopinionの区別をしないと正答にたどり着けないので注意が必要です。共通テストでは頻出のタイプの問題です。
●第4問の問2では、英文における「抽象」→「具体」の展開に慣れていないと迷ってしまったかもしれません。
●第7問は少し長めの英文でしたが、「列挙」や「逆説」といったディスコースマーカー等に着目すれば短時間で読むことができたはずです。
●大問6の物語文では、去年同様、途中から「回想」になり、それを掴めば問4を解くことができたはずです。
また、問1の正解は1と4でしたが、選択肢4の根拠がわかりずらかったのではないでしょうか。
直接本文中に書かれていない事をどこまで推測で判断していいのかを考えなくてはいけないのが共通テストの難しい所です。
店の壁にあった剣道着を着た若い男性の白黒写真が、おにぎり屋の店主なのですが、剣道着を着た写真があるだけで剣道の練習をしていたか判断していいのか迷うでしょう。
“I never lost sight of mime.”「私は自分の竹刀から目を離したことがなかった。」
と合わせて解答の根拠にする必要がありました。
消去法で試みようと思っても、選択肢2を除いて瞬時に確信を持って消去するのはなかなか難しいと思います。
更に、選択肢3のfewは、「少しの」ではなく、「ほとんどない」という意味であることにも注意しましょう。
【まとめ】
今回も、特に解くのが難しい問題はなかったと思いますが、英語力に余裕のない生徒や共通テスト慣れしていない生徒が限られた時間で解こうとすると、このようなことを冷静に考える余裕がなくなる可能性があると思います。
【今後の対策とアドバイス】
共通テストで高得点を取るために、次の①~⑤を行いましょう。
① 基本的な語彙・文法力を身につける。
② 精読力をつける。
③ 広告・掲示物・メール・論説文等それぞれの型を知っておく。その上で、全てを精読するのではなく、必要な情報を見つける練習をする。
④ パラフレーズのさじ加減(どの程度まで言い換えられるのか)を知っておく。
⑤ 共通テストの過去問や予想問題を使って、③や④のような理論を実践形式で身につける。⇒弱点分析・修正を行う。
⑥ ⑤を繰り返す。
日ごろから授業でも伝えていることですが、共通テストで高得点を取るためには、英語の実力があるのが前提で、その上で対策をすることが必要です。実力をつけず、共通テスト対策に翻弄されている生徒はうまくいきません。
対策を行うことで点数を上げられる部分もありますが、実力不足の生徒がいくらそれを行なっても、その伸びしろは小さいということを忘れないでください。まずは①と②をしっかり行いましょう!
