今回は予備校での質問対応時のお話です。
予備校では講義中に質問をすることは原則できないので、疑問点はその前後に質問をして解決することになります。そして、その質問時の振る舞いなどにも、できる生徒には以下のような特徴があります。
英語が苦手な生徒は、できる生徒のいい所を見習っていきましょう。
①頻度
できる生徒は、毎週のように質問に来て、それがルーティンになっています。一週間頑張って勉強すれば疑問点が出るのは当然です。
たとえ面倒であっても、その都度疑問を解決するので一回の質問時間は短い傾向にあります。
一方、そうでない生徒は、やる気になって質問に来たと思えば面倒になるのかパタンと来なくなります。
うまく進まず大変なのは理解できるのですが、継続することが大切です。
②準備
できる生徒は、事前に質問する箇所に付箋を貼るなどして、手際よく質問をします。
自分の時間を大切にするだけでなく、他人の時間にも気が回るのです。
一方で、自分の順番になってから質問箇所を探し始めて、なかなか質問が出てこないのは、たいてい勉強が苦手な生徒です。
焦る様子もないので、他に順番待ちしている生徒がいる時は、こちらから「他の生徒が待っているから一旦順番を譲ろうか?」と言わざるを得ません。
時間の大切さを理解しておらず、また、周囲への気配りが足りていないのです。
③内容
できる生徒の質問は、内容が明確です。
「この選択肢はどうして不正解なのか教えてください。」、「これら2つの表現の違いは何ですか?」、「このような勉強法はどうですか?」というように、自分なりに考えてから質問に来ます。
一方、そうでない生徒は、「勉強のコツをおしえてください。」、「効率のいい暗記法をおしえてください。」、「何をやれば受かりますか?」等と、抽象的な質問が多く、自分で考えて行動していないことがわかります。
さらに、「やる気が起きない」「覚えられない」といったような愚痴も多く、一から十まで人に頼るという甘えが垣間見えます。
勉強が苦手な生徒にまず必要なことは、腰を据えて勉強に取り組むことです。そして試行錯誤の結果、自分のベストの方法が見つかるものなのです。
受験勉強を機に、自分の力で困難を克服する力をつけないと、将来自分が困ることになってしまいます。
さて、いかがだったでしょうか?
たとえできない生徒の方に当てはまっていたとしても、改善しようという気持ちを持って、できる生徒の真似をしていけば徐々に変わっていきます。特に、①と②は今からでもできるはずです。
できることからやってみましょう!