リスニング対策における注意点

投稿:2026年10月13日塾長のブログ

現在、朝枝塾では一部のクラスでリスニング対策を行っています。

共通テストや英検等の資格試験で、多くの生徒はリスニングが必要になります。(個別入試では、東大・ICU・青山学院文学部英米文学科などでもリスニング問題が出題されます。)

リスニングが苦手な生徒は、音声を聞いた時、何を言っているのかさっぱりわからないと投げやり気味になっていることが多いのですが、聞き取れない理由を明確にする必要があります。

ちなみに、共通テストの英語や英検準1級のリスニングで流れる音声のスピードは、140wpm(1分間に140語)程度で、ネイティブスピーカーの会話が200wpm(1分間に200語)以上であることを考えると、速度は控えめに読み上げられています。

たしかに、英語が聞き取りにくい理由として、リエゾン(単語同士が繋がること)やリダクション(音が消えること)などの音声変化によって、単語が単独で発音される時とは違った風に聞こえたり、早く聞こえるなどという音声特有の課題がないとも限りません。

しかし、克服すべき問題はそこではない場合が多いのです。
では、なぜ聞き取れないのかというと、そもそも英文を文字で読んでも理解できていないからなのです。
したがって、その状態では、いくら音声理論を学んでみたり、リスニングのトレーニングを行ってみても聞き取れるようにはなりません。

まずはセルフチェックをしてみましょう。
スクリプトをリスニング問題と同じ速度で読んでみて、理解できるのかを確認するのです。
もし理解できないならば、課題はリスニング力ではなく、むしろリーディング力や情報処理スピードにあります。

認知特性における個人差はあるものの、ほとんどの英語学習者において、目で追って理解できないものが音声なら理解できるということはありません。

その場合、まず行うべきことはリーディング力を上げること、つまり、英文を読んで早く理解できるようにすることです。そして、リーディング力が足りていないということは結局のところ、語彙力や文法力が足りていないわけです。

問題点を分析せず、あるいは誤った分析を基に「やっている気」になっていては時間を無駄にしてしまいます。

何事においてもですが、まずは現状を分析して作戦を立てることが大切です。