英語学習において語彙の習得は必須です。
にもかかわらず単語の暗記が苦手な生徒は多いようです。
以下、単語の暗記に関するアドバイスをしますので参考にしてください。
●スキマ時間を使う
語彙の定着には時間を要しますが、まとまった時間は必要ありません。
電車やバスの中、人を待っている間、塾の休み時間、家で夕飯を作ってもらっている間などの短い時間を単語の暗記に充てましょう。
かき集めれば毎日1時間くらいにはなるはずです!
まとめて取れる時間は、書く必要があることやじっくり考える必要があることなど(英作文、和訳、ノート作り、あるいは他教科)に使いましょう。
そして特に電車やバスでの場合に大切なことがあります。
それは、乗車前から教材を手にしておくか、すぐに出せるようにしておくことです。
そうでないと鞄から出すのが面倒となって、スマホに手がのびてスマホ沼にはまります。
●長文中の単語を覚える
市販の単語帳を使っている人が多いと思いますが、それに加えて長文を学習した時に出てきた未知の単語を、単語帳などに書き出して覚えましょう。
予習・授業・復習時に何度も目にして頭に入りかけている単語を一気に暗記してしまうのが効率的です。
せっかく出会ったこれらの単語を、完全に忘れるまで放置するのはもったいないですよ!
●浅く広くを繰り返す
例えば1カ月で300語を暗記するとしたらどのような計画を立てますか?
「1日10語ずつ覚えていく」
これはあまりよい覚え方とはいえません。
毎日10語をたとえ完璧に覚えたとしても、30日目には最初の方に覚えていた単語をほぼ忘れてしまっています。
単語の暗記は「ペンキ塗り」の要領で行います。
一部分ずつを完璧に塗っていっても色ムラができてしまうので、全体を大雑把に塗り重ねていきます。単語学習においても、覚えるべき単語全てを一度に触れることが大切なのです。
具体的には次のようにやってみましょう。
①まず、サッとでいいので、初日に300語全てに目を通し、即答できない単語に印をつけます。(ほぼ全てに印が入っても大丈夫です)
②翌日以降は毎回印のついた単語全てを、赤シートなどを使って日本語訳の部分を隠して答えるというアウトプット作業を繰り返し行います。ただ眺めているだけではいけませんよ!
③即答できるようになったらいったん印を外していきます。20日目あたりを目標に、全ての印が外れるまで繰り返します。
何度見ても意味を即答できない単語は「要注意単語」として印をつけて例文を読んだり、付箋に書いて目につくところに貼るなどして覚えましょう。
④そして最後の10日間で再度①から行っていきます。その際、必ずもう一度300語全てをチェックします。
初日には印がつかなかった語が答えられないこともあるので、油断は禁物です!
いきなり300語が大変ならば、A(1~100)、B(101~200)、C(201~300)と3つに分けて日ごとにA、B、Cを行ってもいいでしょう。
●五感をフル活用する
単語を見る際に、小さな声でいいので発音するようにしましょう。特に「要注意単語」においては効果的です。
言語ですからリスニング対策も兼ねて音とセットで覚えるのが効率的ですし、その方が頭に残ります。(発音記号等に関して今回はお伝えできませんので、塾生以外の方は身近な英語指導者に教えていただきましょう。塾生には私が適時教えています。)
更に、その単語を書くように指を動かしながら行うといいでしょう。
これらは同時に行うことができ、時間のロスがないのでやらない手はありません。
●場合によっては自己流で
ここまで色々とお伝えしましたが、英単語の暗記において唯一の正しい方法はありません。人それぞれ最善の方法は違いますから、自分でアレンジして独自の方法を確立しましょう。
例えば、暗記する際に単語を何度も書くのは古いやり方で効率が悪いという人が多いようですが、覚えにくい単語は何度も書きなぐることで覚えられることもあると思います。
また、ある生徒はなかなか覚えられない単語を付箋に書き、部屋中に貼っているそうです。
周囲の声に惑わされずに自分に合った方法を見つけましょう。
それから、単語帳で単語を覚える際、並んでいる順番で覚えてしまうという生徒もいるようですが、対処法はいくらでもありますのでそういったことも自分で工夫してみてください。
自分で工夫して編み出した勉強法が最強なのです!
1から10まで人に教えてもらおうという姿勢だと、色々な情報に惑わされて結局できるようにはなりませんよ!
一日も早く自分の単語暗記法を確立しましょう!